アホでマヌケなプログラミング

2006/03/28読了
最近C言語の本も出されたLepton氏の本。ありがちなアホユーザやアホ上司へのぼやき的な文章。最後のほうにある、「これからプログラマを目指す人へ」という章は著者の愛情というか、静かな感動を覚えた。C言語に関する記述もちょこちょこあって、この人のC言語本は信用できそう。
「Cの教科書によく書かれる嘘」というものが書かれていて、

  1. main関数の定義で「void main(...)」となっている。正しくは「int main(...)」または「main(...)」。
  2. 「char型の値の範囲は-128〜127」などと書いている。正しくは、char型は符号付きか符号無しかは処理系依存
  3. 「宣言文」「命令」など、Cでは使われない用語が書いてある。
  4. プログラム例にscanf、fscanf、getsという標準ライブラリ関数を多用している。これらは使用することをあまり推奨できない関数。

となっているが、『EclipseではじめるC』を見てみると、
1.OK
2.NG
3.OK?(それ以前に用語解説がない)
4.NG(scanf多用しまくりで、Eclipseでのバグ回避のためにfflush(stdout);という処理が入っている。入門者にそんなの書かせるなよ。)
というわけで、結構散々。まぁ、著者がNRIラーニングネットワーク株式会社だから仕方ないのかも。(著者の方ごめんなさい。)専門じゃない人に書かせるという翔泳社の態度がいけないのだと思う。
アホでマヌケなプログラミング
アホでマヌケなプログラミング