UMLは手段

2006/11/28大井町Book1stで購入
2006/11/29名古屋への往復で読了
1部がUMLの導入の仕方で2部がアーキテクトの育成の仕方になっている。UMLとタイトルに入っててUMLの図が一つも出てこないのはユニークというか意図的かも。僕がびっくりしたものは、著者の会社では組織としての教育が機能しているらしいこと。極端な話、形だけの短期研修(コミュニケーションなど)やプログラミング言語に入門するだけの研修しか存在しなくて、一部の技術者やマネージャが草の根で人を育てている、もしくは優秀で好奇心旺盛な人達が勝手に一流に育つしかない業界だと思っていたので。
僕は謙虚さに欠ける人間なので、ところどころドキッとする記述があり、本書を自戒の書としたい。

2006/12/02追記

  • UMLの仕様書は1.3で808ページ、1.4で566ページ、1.5で736ページ。2.0は本書がアップデートされていないので■調べよう調べたら2.1の日本語版『UML2.0仕様書 2.1対応』が881ページだった。
  • コアコンピタンスに合わせたUML適用法(人材の配置)
    • 専門重視型
    • ソフトウェア開発型
    • IT資産構築型
    • 補修運用型
  • アーキテクトへの基礎訓練
    1. アセスメントとポジショニング
      • 「アーキテクトになるには」ではなく「アーキテクトになって何がしたいのか?」
      • 自分の将来像と達するまでの方法を主体的に考える
      • MBO(目標管理)が上手く行かないのは、バックキャスティングではなくフォワードキャスティングだから。
    2. 道具を使えるようになる
      • 文書やプレゼンはいつでも実践してみることができる
      • 「自分は何をしているのか?なぜしているのか?」
    3. 見習い
      • 基本形との実際のプロジェクトとの比較、リスク、自分の考えを毎日ノートにとって見直す
      • 読んでおいた方がよい書籍名もメモ
      • 技術に詳しいに人に質問する
    4. 定期的にフォードバック
      • 1つのプロジェクトでしか責務を感じないと保守性や拡張性を考えなくなる。
      • プロジェクト終了時は最低一週間
      • プロジェクトに入る前に設定した自分の目標と終了後の自分との比較
      • メンター重要

UMLは手段 (技評SE新書 005)

UMLは手段 (技評SE新書 005)