これだけでわかる!初歩のUMLモデリング―基礎から各種テクニックまで第一人者が伝授!! (@ITハイブックス)

2007/01/12読み始め
2007/01/18読了
書籍なのに@ITと連動でアクティベーションキーの書いてあるカード付きっていうちょっと珍しい本。シンタックスを順次解説していくような内容ではなくて、前半がクラス図とオブジェクト図の書き方、後半がプロセスの解説でどういうときにどのようなUML図を描くのかといったことが書かれている。タイトルが「初歩の」となっているのにUML自体の解説はあっさりとしていて、読んでて焦点が絞り切れていない感じもしたが、著者がアクティビティ図をどのように拡張しているか、RUPとUPのわずかな違いについてやフェーズという呼び方がディシプリンという呼び方に変わった理由、著者がどちらの表記を選択するか等、豆蔵での経験、DROPという開発方法論を作った人の経験が出ている感じ。

メモ

  • リンクは関連のオブジェクト
  • 活性区間とライフサイクルは違う
  • クラス図で属性のget/setは両略する
  • 明細が商品クラスを共有することもあればそうでないこと(一対一対応)もある やりたいことによる
  • アプリケーションの視点(システム要件と納期)とオブジェクトの視点(再利用性と拡張性)
  • ユースケースから重要なテスト項目を抽出
  • 非機能要件はユースケースで整理できない
  • 要件を抽出する前からビジネスモデルとしてクラス図を作成する
  • ラムダ遷移
  • Boundaryクラスはクラス名から想像できる操作は省略する
  • 鉄人28号MVC
  • 論理パーティショニング(萩本氏の造語らしい)
  • 抽象化と詳細化のはざまをさまよう
  • 問題領域の概念
    1. ソフトウェア化を行う問題領域の中から抽出した概念
    2. ソフトウェア実現のために必要となる概念(クラスを外出しするかしないかという判断は微妙)