叫ぶ!Cプログラマ―プロが説くCのカラクリと落とし穴

本文中に書いてあるが、この本の執筆動機は以下のようなことらしい。

  • C言語のポインタだけを解説した本がやたら売れている
  • K&Rがこれだけ売れているのにどうしてまともなCプログラマは少ないのだろうという疑問

Lepton氏の『アホでマヌケなプログラミング (プログラマーズ叢書)』を参考にしただけあってノリは似ている。年代の違いか僕が物を知らないだけか著者の好みがマニアックなのかはわからないが、理解のしにくいヨタ話がLepton氏の本以上に多い、というかぶっちゃけ、C言語を直接解説している実ページ数は少ない。(なので、C言語に関わる部分だけをラインマーカーなどでチェックしながら読むと後で検索しやすいと思われる。)といいながらも、3匹の子豚の例え話は結構面白かったり、ポインタの基本的な解説の仕方は「なるほど」と思わされたりするので侮れない。K&Rの日本語訳のおかしなところに突っ込んでいたり、ソースを引用していたりするのでマイK&R誤読回避資料リスト(なんだそれ)に追加した。ついでに「K&Rを読もう」というシリーズのエントリを書かれている方がおられたので追加しておく。

叫ぶ!Cプログラマ―プロが説くCのカラクリと落とし穴

叫ぶ!Cプログラマ―プロが説くCのカラクリと落とし穴

2007/07/22読み始め
2007/07/24読了