勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─の方程式を解剖
これも『弾言 成功する人生とバランスシートの使い方』で紹介されていたので読んでみた。IT業界の値崩れ競争によって、売り上げが上がっても利益が出ていないっていうのは同意するところ。利益なき反映というやつ。ただ、利益が、少なくても経営陣のサイフを潤す程度には確実に出るところが派遣型ビジネスのいやな所。
価格競争のやっかいなところは、同じ業界に属していると、自分だけそれを避けようとしても避けられないということなのです。
この本の方程式って、顧客当たりの数値に対して顧客数をかけるという奇妙なことをやっているから、測定順序考えると変だなぁ、と思ったが、昔あった、森岡の受験数学とかいう本の「0なら引け、1ならかけろ」っていうテクニックだなぁ。
もともとあった方程式っていうのは、
利益=売り上げ−宣伝費−原価
で、この式の両辺に、顧客数/顧客数(=1)をかけて、
利益×1=(売り上げ−宣伝費−原価)×(顧客数/顧客数)
ここで、右辺の分母である顧客数を移動して、
利益×1=(売り上げ/顧客数−宣伝費/顧客数−原価/顧客数)×顧客数
なので、
利益 =(顧客当たり単価−顧客当たり獲得コスト−顧客当たり原価)×顧客数
が導かれるってことだな、多分。
どうでもいいけど、携帯電話を例にして、「付属しているJava等の言語の機能を下げるなどして」と表現してあるのはめちゃくちゃだと思った。
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/04/04
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 291回
- この商品を含むブログ (151件) を見る
2008/10/09読了