「署名を入れる」と「コードの共同所有」が対立しているように思える

確か『エンジニアのためのWord再入門講座 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方』では作成日付などを書くことに対して「コードの共同所有」の点から批判的な記述がされていたと思いますが、『達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道』や以下のエントリでは、署名が重要だと言われていて、2つの考え方が僕の中で矛盾します。

4. 関数を作成した日付と作成者を書いておく、後にプログラムに手を入れたりデバッグするときに役に立つ。一回作りきりのソフトウェアではそれほど大きな効果をもたらさなくても、コードを再利用する確率が高い組込みソフトウェアでは、誰がいつ作ったのかという情報は大事だ。また、作成者を書き入れ署名することでそのプログラムに対する責任を負うという感覚が芽生える。

2008-03-01

僕はズボラな性格なので、コミットログに名前があるのとファイル先頭に名前があるのとでは、気の持ちようが少し違うと感じます(そんなのプロフェッショナルじゃないと言われればそれまでですが)。コードの共同所有を主張する立場(おそらくアジャイル系)だと、責任感は、例えば、コミュニケーションや信頼といった、署名とは別のところから発生するということなのでしょうか。